バルブシート
VTZレーサーのエンジンを直します。
腰上ね。
現状では走っていますし、タイムもそこそこベスト更新していますが
でも、たぶんちょっと遅いですよ。と前々から指摘はしていました。
キャブレターの不調や、チョークバルブ開きっぱなし事件が重なり
タペットクリアランス異常がありましたので、バルブ軸上の角が削れてしまっているんです。
クリアランスを詰めて、走らせていましたが、そろそろ直しておきましょうと言う所です。
エンジンの要 全ての不具合は圧縮圧力に数字として出ます。 電気系やミッションとかクラッチは別ね。
内燃機関としては、圧縮が命
測定してみます。

リヤバンク側、10.8kg

フロントバンク側 11.3kg
ちょと低い
これでも普通には走れますし、問題はないと思いますが、トルクフルなエンジンでは無いでしょう。
理想は12.5kg前後辺りが、高回転の回りこみも、トルク感も良いと思うんですけどね。
メーカーに問い合わせてみると、バルブは欠品していませんでした。普通に出ますので発注
とりあえずエンジン分解します。

あれやこれや取らないと、シリンダーヘッドは降りてきませんので、途中で「これってエンジン降ろしたほうが
楽じゃなかった?」と後悔の毎日です。
やっとリヤ側を分解しまして、燃焼室を見てみると、カーボンてんこもり

バルブを外してみます。

シート当り幅は若干広がっています。 エキゾーストは特にベタ当りです。
バルブシートをカットしていきます。 先日購入したバルブシートリフェーサー
NEWAY製
バルブシートカットは今まで内燃機屋さんにずーっと依頼してきたので、加工はしたことがありません。
まったく初めてです。
ですが、理屈はわかっています。
バルブはシャフトに対して、バルブフェイスの角度が45°で決まっています。
それに対して、上側が30°、下側が60°で逃がしてあるので、45°面だけがバルブで当たると
言うわけです。
メーカー、車種によって若干角度の差はありますが、45°は決まっています。
よくわからない人もいると思いますので、図にしました。
こんな感じです。

緑がバルブ、黒い所がバルブシートです。断面図ね。
これに角度を入れてみるとわかりやすいと思います。

ここの45°がバルブフェイスを当たっていますので、使用しているうちにここが広くなり
ベタ当りとなり、圧縮が逃げやすくなります。
街乗り車両であまり回さないエンジンはここにカーボンが蓄積して、逆にタペットクリアランスが
広くなる方向になりますので、タペット音という形で問題が出てきます。
レーサーの場合はここが潰れて、タペットクリアランス小となって、バルブが折れたりします。
バルブシートカッターで難しいのは、カットそのものももちろんですが、角度をしっかり出せないと
加工が出来ません、角度は現状のバルブガイドに依存します。
つまりバルブガイドがダメになっているとカットは出来ないわけです。
バルブガイドにパイロットシャフトを挿入します。クリアランスは .00です。
ガタがある場合はオプションで0.02オーバーサイズがあるようです。それかここは作っちゃっても
いいですね。規定のサイズで合うなら、そのほうが楽ですけどね。
カッターを合わせて、刃の位置を調整して、少しずつカットしていきます。


カットするための、ハンドルはTレンチタイプとくるくるハンドルタイプがありますが
Tレンチタイプは人間の手は180°以上回らないので、綺麗に加工できないようです。
くるくるハンドルタイプは少々値段が高いですが、一定の回転力と、一定のテンションを与えられるので
加工が綺麗という事です。
確かにカットしてみるとこれは楽だ・・・・
そして、工作機械じゃなく、手回しでこんなにも切れると思いませんでした・・・・これは素晴らしい

ちょっと写真だとぼやけてみえますが、しっかりとカットできました。まずイン側だけ一個ね。
理屈はわかりましたが、ちょっとだけ慣れが必要ですね。
でもこれは非常に良い買い物でした。
腰上ね。
現状では走っていますし、タイムもそこそこベスト更新していますが
でも、たぶんちょっと遅いですよ。と前々から指摘はしていました。
キャブレターの不調や、チョークバルブ開きっぱなし事件が重なり
タペットクリアランス異常がありましたので、バルブ軸上の角が削れてしまっているんです。
クリアランスを詰めて、走らせていましたが、そろそろ直しておきましょうと言う所です。
エンジンの要 全ての不具合は圧縮圧力に数字として出ます。 電気系やミッションとかクラッチは別ね。
内燃機関としては、圧縮が命
測定してみます。

リヤバンク側、10.8kg

フロントバンク側 11.3kg
ちょと低い
これでも普通には走れますし、問題はないと思いますが、トルクフルなエンジンでは無いでしょう。
理想は12.5kg前後辺りが、高回転の回りこみも、トルク感も良いと思うんですけどね。
メーカーに問い合わせてみると、バルブは欠品していませんでした。普通に出ますので発注
とりあえずエンジン分解します。

あれやこれや取らないと、シリンダーヘッドは降りてきませんので、途中で「これってエンジン降ろしたほうが
楽じゃなかった?」と後悔の毎日です。
やっとリヤ側を分解しまして、燃焼室を見てみると、カーボンてんこもり

バルブを外してみます。

シート当り幅は若干広がっています。 エキゾーストは特にベタ当りです。
バルブシートをカットしていきます。 先日購入したバルブシートリフェーサー
NEWAY製
バルブシートカットは今まで内燃機屋さんにずーっと依頼してきたので、加工はしたことがありません。
まったく初めてです。
ですが、理屈はわかっています。
バルブはシャフトに対して、バルブフェイスの角度が45°で決まっています。
それに対して、上側が30°、下側が60°で逃がしてあるので、45°面だけがバルブで当たると
言うわけです。
メーカー、車種によって若干角度の差はありますが、45°は決まっています。
よくわからない人もいると思いますので、図にしました。
こんな感じです。

緑がバルブ、黒い所がバルブシートです。断面図ね。
これに角度を入れてみるとわかりやすいと思います。

ここの45°がバルブフェイスを当たっていますので、使用しているうちにここが広くなり
ベタ当りとなり、圧縮が逃げやすくなります。
街乗り車両であまり回さないエンジンはここにカーボンが蓄積して、逆にタペットクリアランスが
広くなる方向になりますので、タペット音という形で問題が出てきます。
レーサーの場合はここが潰れて、タペットクリアランス小となって、バルブが折れたりします。
バルブシートカッターで難しいのは、カットそのものももちろんですが、角度をしっかり出せないと
加工が出来ません、角度は現状のバルブガイドに依存します。
つまりバルブガイドがダメになっているとカットは出来ないわけです。
バルブガイドにパイロットシャフトを挿入します。クリアランスは .00です。
ガタがある場合はオプションで0.02オーバーサイズがあるようです。それかここは作っちゃっても
いいですね。規定のサイズで合うなら、そのほうが楽ですけどね。
カッターを合わせて、刃の位置を調整して、少しずつカットしていきます。


カットするための、ハンドルはTレンチタイプとくるくるハンドルタイプがありますが
Tレンチタイプは人間の手は180°以上回らないので、綺麗に加工できないようです。
くるくるハンドルタイプは少々値段が高いですが、一定の回転力と、一定のテンションを与えられるので
加工が綺麗という事です。
確かにカットしてみるとこれは楽だ・・・・
そして、工作機械じゃなく、手回しでこんなにも切れると思いませんでした・・・・これは素晴らしい

ちょっと写真だとぼやけてみえますが、しっかりとカットできました。まずイン側だけ一個ね。
理屈はわかりましたが、ちょっとだけ慣れが必要ですね。
でもこれは非常に良い買い物でした。
↓↓ブログランキングに登録しています。クリックのご協力よろしくお願いします♪↓↓
スポンサーサイト
コメント
勉強になりました(^^)
コメントの投稿
トラックバック
- トラックバック URL
- この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)